1本の歯がないままであることは全体の歯に悪い影響をします。
歯を抜いたしまった場合、特に生活に困らないのでそのまま放置されている場合があります。
歯を抜いてしばらく放置してしまっている場合、あごの骨が吸収して細くなるという事をご存知でしょうか?
これは、使われなくなったあごの骨が退縮してしまった状態です.骨折をしてギブスを長期間使用している感じといったらイメージしやすいかもしれません.
歯科治療で麻酔を行う時に嫌なことの一つに麻酔の液が漏れた時苦い味がすることがあります。麻酔の液は通常お口の中に漏れないように注意して行いますが、場合によっては喉の奥に苦い麻酔の液が流れてしまうことがあります。
歯科治療をする際どうしても局所麻酔は必要になります.お口の中の皮膚や歯の中の神経は他の身体の表面に比べて敏感なため,麻酔なしでは痛みで治療が出来ないと思います.
麻酔のお痛みは極力少なくなるように麻酔の工夫を行っておりますが,お痛みや、麻酔薬の味などが気になる方もいらっしゃいます.
1回法インプラントと2回法インプラントがあります.
そして、1回法と2回法では料金がちがいます.2回法のインプラントが主流です.
ご存知でしょうか?格安の2回法インプラント。
インプラントの主流は2回法インプラントですが,格安のインプラントは1回法のお値段である事が多いようです.
前歯にインプラント治療をされる方も多いのですが,前歯のインプラントで見た目の問題が起こってしまう事はご存知でしょうか?
前歯にインプラントを行う際には、顎の骨が厚く、歯茎も厚い事が必要だと私は考えております.インプラントの歯茎が下がってしまった場合は、歯茎を回復させる事が難しく、また、インプラントを打ち直す事も厳しいものになります.
そのため、インプラントを前歯に行う際には慎重に行うようにご説明させて頂いております.前歯の場合,噛み締めるわけではないので、ブリッジ治療でも持ちはいいでしょうし、前歯が1本ないくらいではインプラントをする事はあまりお勧めしません.
歯を抜いたままで大丈夫?
歯を抜いたままにしていても特に生活に不都合なく暮らしていたけど、最近全体的にしっかりと噛めない噛み合わせになってきてしまった。ということはありませんか?
歯を抜いてそのままにしていると、噛み合わせが変わってきてしまって、強く噛んだ時にあたる場所が変わってきてしまうことがあります。
さらに放置しておくと、もっと歯が動いて歯並びも変わってしまうかもしれません。
全体的に歯並びが変わってしまうと治療にかかる時間も費用も治療内容の難しさも悪い方向に進みます。
何が何でも歯を残したいと言う方は別として、歯を抜いた方が身体に良い場合があります.
もちろん基本的に歯を抜かない治療を行う方が良いのは変わりません.ただ、1本の歯を残すことで、周囲の歯が悪くなってしまう場合もありますので、お口の中全体でより多くの歯を残すことが大切だと思います。
ご存知の方も多いかと思いますが、8020運動という有名なキャンペーンがあります。この場合でも8本までなら抜けても何とか噛めるでしょうという話です。実際は、8本抜けてしまうとかむ力が弱くなってしまいます。ただ、1本の歯を何としてでも残すというより、お口の中全体に健康を維持することを優先することが大切だと思います。
残念ながら歯を抜く事になってしまった場合,歯が無いままにしないでインプラント治療を行う事をお勧めしております.何も無いままにしてしまうと場合によっては噛み合わせが変わってしまうからです。(低くなってしまう事や歯並びが変わってきます)
入れ歯やブリッジは力のかからない部分では良いと思いますが,奥歯の力のかかる部分はインプラントが特におすすめです.
よくいただくご質問に、歯がなくても大丈夫ですか?というものがあります。
非常にお答えしにくいご質問です。大丈夫?は人によってちがうからです。
前歯が1本なくても大丈夫という方もいらっしゃいますし、奥歯がなくても全然よく噛めるので大丈夫とおっしゃる方もいらっしゃいます。
健康的な生活を送りたいとお考えの方である場合は、基本的には歯がなくなったら代わりになる歯を入れるようにお伝えしております。特に歯周病が進行している方は、1本がなくなった後継続的に歯を失ってしまうことが多いためです。歯がないまま放置してしまって、以下のような症状が出始めたら歯を入れることを真剣に考えられる方が良いと思います。
歯がなくなってしまって以来他の部分の歯にも、ものが詰まりやすくなった
歯並びが変わってきた。特に前歯が出てきた感じがする
食事をする時に噛みにくい場所がいくつかある
歯が揺れている
野菜が取りにくくなった
噛み合わせの関係で噛むと痛い・歯が揺れるなどの症状が出てしまう事があります.
噛み合わせを矯正治療で改善する事が可能です.(もちろん骨格的には変化しませんが)
噛み合わせが通常の反対になっている場合を反対咬合といっていますが,下の歯が上の歯を覆っている噛み合わせの事を言います.
反対咬合の場合は、見た目以上に発音がしにくかったり食事がしにくかったりします.噛み合わせを変えるのに矯正治療を行う事が一般的です.